発熱,再び。
蘭の家に泊まった翌朝、まだ外も暗い時刻に暑苦しさで目が覚める。
体中が火照り、全身が痛んだ。
常備していた体温計の値は38.7℃。再び39℃近い値を示した。
全身が痛み、体が重く、体を動かすこともままならない。
なんてこった。
仕方なく、実家へ電話して家族に来てもらうことにした。
2~3時間後、朝早くから家族が駆けつけ、俺は荷物と共に実家へ運ばれた。
帰宅後、実家近くの病院・大川外科胃腸科クリニックへ行く。
診察を受け、治療として点滴と筋肉注射をしてもらう。
風邪にしてはのどは痛くないし、鼻水も出ない。
腎臓が疲弊しているかもしれないとのことだった。
後日検査結果を聞くことになった。
狭心症との関連、先日の風邪の関連はなさそうだった。
病院の治療が効いたのか、夜になってなんとか熱も下がった。
まだ重い体で夜遅くにレンタカーを返却し、ディーラーに車検証を届ける。
台風が接近しており、すさまじい雨の降り方だった。
ハンドルが路上の水溜りにとられ、ワイパーの動きを速くしても前が見えにくい。
しかし、この数週間の俺の体の衰弱度はどうだろう。
待ってましたとばかりに体がアピールしてるかのような発症ぶりである。
さすがに歯科の治療だけは終了したが、それでも通院が3軒とは、満身創痍ではないか。
発症のためのきっかけを、常に病魔が狙っているかのような最近の自分の体である。