北陸能登。

 9月になって、ようやく少し遅い夏休み。
 有休を取得して4連休をつくり、能登半島へ出かけた。
 
 北海道や沖縄も考えたが、直前まであまり準備も出来ていなかった。
 宿だけとって輪行で行ける範囲でということで、GWの南紀同様、ずっと機会を逸していた能登を選んだ。
 
 しかし・・・出発前日になって天候が怪しくなり、豪雨発生。
 金沢へ前日入りするはずが、JRが不通でドタバタ。
 テンションが下がり気味だったが、とりあえず出かけた。
 
 禄剛崎までの道は、低いモチベーションが殺伐とした日本海の風景と向かい風に煽られ、半泣きであった(苦笑)
 しかし、半島の東側へ回り込むと、追い風で海も凪いできて、気持ちよく走ることができた。
 大好きな魚介類もそこかしこで満喫できたし、最後はやっぱり来てよかった!そんな風に思えた。
 
 そして、今回は本当に人との交流が印象的な旅だった。
 能登半島は人も少なく、賑わいもなく、リゾート感もなく、鄙びた漁村が続くような風景が連続する。
 でも、ふらりと入った食堂や売店、なんでもない道端、泊まった宿、どこでも現地の方々の温かさを感じた。
 学生時代に、サイクリング旅の楽しさを実感したのも、人との出会いがあることを感じてからではなかったか。
 なんだか旅の原点のようなものを思い出したような今回であった。
 
 いろいろと破綻ばかりが聞こえる世の中。
 人との優しい触れ合いを感じられる機会は少なくなっている気がする。
 自転車とか旅に対する思い入れは、歳を重ねても変えないでいたいと思う。
 

能登農道橋/カモメ/千枚田/禄剛崎/時国家/外浦海岸/陣条太鼓/七尾湾/カニ/能登牛丼/地魚海鮮丼/海草鍋/マルガージェラート