SNOWBOARDING REPORT ~長野県・乗鞍岳~

 今シーズン2度目のバックカントリー。またもやモンベルのツアーに参加する。
 場所が長野県・乗鞍岳ということで、早朝集合に備えて前日入りすることにする。
 前日の昼に泊まれる宿を探してネットサーフィン&電話かけまくり。
 しかし、乗鞍温泉、雪崩で温泉施設が破損して、温泉街の旅館は全滅らしい。
 そんな中、数少ない温泉ではない宿を探してたどりついたのが1軒のペンション「梵」。
 一泊1万1千円!
 プライベートで泊まった宿では最高の金額ではないだろうか。

 いそいそと昼頃から準備を始めて、岐阜を3時ごろ出発。アパートの近くの小学校の桜が満開だった。そんな暖かい陽気の中、キャリアにボードを積んで出発。すれ違う車の中の人が、皆チラッとボードに目をやる。
 こんな時期まで滑ってるのは一部のキチガイだけかもな。

 東海北陸と国道、安房トンネルを経て乗鞍高原へ。
 なんと高山から丹生川へ向かう国道の途中で雪が降り始める。雪の降り方はどんどん激しくなり、4月とは思えない雪景色であった。

 到着時は既に乗鞍高原は暗かったが、ペンションの場所はすぐにわかった。
 ペンションの周りは特に雪が多くて、ジェミニが動かなくなりそうであった。

 ついて荷物を下ろすと、体温計で熱を計ってみる。
 どうやら熱があるようだ。
 37.4℃。なんてこった。

 どうするかは一晩寝て明日の朝考えることにして、とりあえず夕食を食べる事にした。
 それほど腹は減っていなかったが、ペンションの食事はうまかった。
 このところロクなものを食ってなかった俺にはご馳走であった。
 たまには高い宿に泊まってみるものだ。
 
 食事を終えると、風呂へ行った。 
 熱があるためにどうしようか迷ったが、温まってすぐに床につけば、汗もかけるし熱も下がるかもしれない。
 熱めのお湯に浸かりながら、中学の頃、友達が言っていた風邪の治療法を思い出す。
 ある奴は、「風邪をひいたらコタツで寝て汗をかいて熱を下げて治す」だった。
 「外でマラソンして汗をかいて治す」なんて奴もいた。
 あれは汗をかくからじゃなく、タダ単に若かったから治りが早かっただけかもな。
 いい歳して似たようなことを試している自分に、苦笑い。

 風呂から出ると、明日の準備をして早々に寝た。
 どうか熱が下がっていますように。