ニート。

 俺の周りにはやたらとヒキコモリ、今の言葉で言うと"ニート"が多い。
 実家の隣近所に同年代で思い当たるだけで3人いるし、親戚にも2人いる。
 厚生労働省の調査で増えているのは事実らしい。

 まぁニートになる原因はさまざまなので、一概に同じ対策で問題解決できないとは思う。
 かく言う俺も、今度会社を辞めてしまえば、ニート、又はフリーターになるわけである。
 内閣府の調査では、派遣社員契約社員の部類までフリーターに分類されるらしい。
 資本主義の賜物だろうな。
 企業はアルバイトや派遣社員などのアウトソーシングでカバーできる範囲を今後広げていくだろう。
 企業および経営者から雇用者へのプレッシャーも、今後も増していくだろう。
 人材派遣会社が増加しているのも、アウトソーシングが1つの産業として急成長をしているからだ。
 ニートだの、フリーターだのと問題にしても、利潤や企業存続を追求したらやむをえないことなのだ。
 全ての原因は資本主義にある。
 今後は、安い人件費を求めて、日本の主要産業である製造業は海外に生産拠点を置くことが多くなる。
 国内に残る産業だって、ハイプレッシャーの中で必死になって生きていくしかない。
 仕事ができない社員はリストラでクビ切られるし、能力のない人間は雇用さえしてもらえない。
 安い賃金でフリーターや派遣社員でこきつかわれ、雇用も安定しない。
 そんな状況が続けば、ニートだって増えるわな。
 「勝ち組」「負け組」という言葉に見られるように、貧富の差も確実に大きくなってきている。
 日本という国が、アメリカを見習い続けて今後も資本主義経済を追求するなら、やむを得ないことだと思う。
 ニートだって増えるし、フリーターや派遣社員も減りはしない。
 俺が見てきたアメリカは、ひどいものだった。
 賃金格差が広がることがいけないことなら、資本主義は追求すべきではないのではないか。
 資本主義に愛想つかした国民が、将来的に共産主義社会主義を考え直すかもしれない(苦笑)
  
 技術士の勉強をしていて、政府が発行する白書関係に国の意向が書かれていることを知った。
 厚生労働白書を少し読んでみようと思う。
 ニートやフリーターを問題にするなら、それに対して政策を検討しているはずだ。

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イメージ画像:12/14(火)中日新聞