2011年、春。
毎年、この時期になると桜を観に出かける。
出かけると言っても、それほど遠方だとか人気のスポットなどではない。
自宅アパートの近所の小学校とか、公園とか。
頑張っても、新境川から少し外れにある境川とか、長良川沿いとか、そんなところである。
今年は5日にぶらぶらと岐阜公園から長良川沿いをPalomino号でポタリングした。
やはり、桜はいい。
こんな歳の自分でも、初々しい気分になる。
先月、東北関東大震災が発生した。
「未曾有の大災害」で、日本中がハンマーで叩きのめされたようになった。
死者・行方不明者、2万2,810人。
東北の沿岸一帯は壊滅状態、関東圏も被災した。
中央構造線以東の北米プレートは不安定になり、プレート境界周辺では、震災後から今に至るまで地震が多発している。
何千年、何万年単位の地球の地殻変動がやってきたのだ。
地球の歴史からすると、それは一瞬であるが・・・
繁栄してからまだ数千年しか経っていない人間という動物にとっては、何万年はほぼ永遠に近い。
自分が生きている間は、ずっと地震が起こり続けるのかもしれない。
東日本並みの大地震だって、いつ起きてもおかしくないのだ。
それは自然である。
ほとんどの人類がこよなく愛して止まない、大自然様。
到底、人間が立ち向かえるものではないのである。
地震が起きるから・・・なんて、あーでもないこーでもないと思案を巡らせていても回避できないのだから仕方が無い。
栄える時は栄えるし、滅びる時は滅びる。
それならば潔く、その日その日を全力で生きるのみ、そんな風に考えるのである。
長良川の桜並木