9/1(SAT)晴れ
こちらへ来て、2ヶ月あまりが経とうとしている。
この日記も久しぶりだ。
特に8月はいろいろなことがあった。
それをとりあえずまとめて書く。
お盆に一時帰国した。まだ1ヶ月半しか経ってなかったので、対して懐かしさもなかった。アメリカで行きそびれていた床屋へいってのび放題の髪を切り、マッサージへ行き,自転車屋へ寄った。どこも顔見知りの店ばかりだ。なんだかホッとした。しかし…変わっていなかったのはそれだけだった。
別の日、彼女に会いに行った。
しかし様子がおかしい。
久しぶりの再会にも嬉しそうな様子はない。
話をきくと、離れている間に俺に対する気持ちがわからなくなってしまったとのことだった...。
とても辛い帰国になってしまった。
今回の帰国も、彼女のためだった。
なのに、どうしてこんなことに...そんな俺は、呆然としたままアメリカへもどることになった。
ここへ戻ってからの俺は、魂の抜けた人形のようだったかもしれない。
食欲をなくし、毎晩眠るために酒をあおった。
自転車に乗る気もしない。
釣りに行く気もしない。
アメリカの風景が、ひどく殺伐としたものに感じられた。
人と話すこともおっくうになってしまった。
「答えを出すために1ヶ月考える時間が欲しい」と彼女と約束していたが、その答えは1週間経たないうちに返ってきた。
それは、心配していたとおりの結果になった。
俺も、たくさんの言葉を尽くしたが、やはり人の気持ちはどうにもならない時があるのだということを痛感した。
俺たちは別れた。
それから1週間程は、何もできなかった。
酒も飲みつづけた。食事も一日に一食がいいところだった。
しかし、8/20からは授業が始まっていた。
俺は何のためにアメリカへきたのか。留学まで駄目にしてしまってはいけない。
何とか授業に出た。
授業へ出なければならないから、アパートを出なければならない。
それが俺を外へ行かせるきっかけとなった。
大学には大勢の学生がひしめいていた。
新学期が始まったのだ。
専門の授業では、講師の話す英語がわからず苦労した。
しかし、やってやれないことはない気がした。
また、専門とは別に、1つだけエクササイズの授業をとったが、それもよかった。
空の下で、ジョギングやゲームをして汗を流すのは気持ちよかった。
なんだか自分が取り戻せそうな気がした。
自転車に乗ってみようか、そう思った。
8/25,近くの広い芝生といい感じの木陰のある公園で、読書したり、昼寝したりした。
リスがたくさんいて追っかけっこしてるのを眺めてたり、散歩に来てた犬がフリスビーをキャッチするのを眺めたりしてた。
本も読んだ。
テリー・コール・ウィッタカー「私がわたしになれる本2」。
自分を見失ってる今の俺に道を示してくれるような本だった。
空は雲もなく、心地よい風が吹いてた一日だった。
夕方、公園を引き上げて、近くのダム湖を少しドライブ。
夕焼けがきれいだった。岩肌を赤く染めてたのが印象的だった。
こちらへ来た2ヶ月前のことを思い出しながら、街の風景を眺めてた。
そして、ダム湖から変える途中、近くの湖へ寄った。
釣り人の様子を眺めてたら、俺の目の前で突然、魚がライズした。
釣りに行ってみようかなって思った。
写真1:ドライブで立ち寄ったHadson Lakeの夕暮れ。
翌日、釣りへ行った。
釣果は2匹。
5~6時間粘った割にはたいしたことなかったけど、とりあえず、竿を振っているだけで、気分がよかった。
でも、4~5回は魚に逃げられちまった。まだ俺の腕もたいしたことないみたいだ。
逃がした魚は大きかったのかもしれない。
もっともっと、俺も腕をあげなければ、そう思った。
まだ全快じゃないけど、少し楽になった。
落ち込んだ当初は厳しく感じた風景も、今はどこか優しく思えて、コロラドの自然に救われてる気がした。
なんだか元気になれそうな気がした。
写真2:Red Feather Lakeで釣ったレインボートラウト。
写真3:フライの調子がイマイチなのでリール竿を借りる。背中が寂しいw
こんなわけで、日記もすっかりご無沙汰になってしまっていた。
勉強しなければいけないし、たくさん読みたい本もある。
自転車にも乗らなければいけない。
釣りだってまだシーズンは残っている。
冬になれば、スノーボードのシーズンもやってくる。
落ち込んでばかりいられないのだ。
来週の月曜日が祝日なので、今日から3連休。
当初イエローストーンへ行こうと思っていたが、1週間くらいないと楽しめないということで、別の機会にした。
今日は午前中、惰眠をむさぼった。
午後からは久々にMTBに乗ろう。
そして、明日と明後日にかけてワイオミング州のデビルスタワーへドライブだ...!